ひざの痛みはここが動かないと治らないです#166
2026年07月5日

ひざの痛みはここが動かないと治らないです#166

膝が痛いのに、見るべき場所は膝だけとは限りません。
実際に施術で膝痛の方をみる時、私はかなりの頻度で足の裏まで確認します。すると、膝がつらい方ほど、足裏の人差し指の付け根あたりにタコや魚の目ができていたり、足の指がうまく使えていなかったりすることが本当に多いです。
特に変形性膝関節症や慢性的なひざの痛みがある方は、一度ご自身の足裏を見てみてください。人差し指の付け根あたりに硬くなった部分があるなら、それは足指が十分に働いていないサインかもしれません。
目次
- 足指が弱いと、なぜ膝に負担がかかるのか
- 見落とされやすい横アーチの問題
- 昔の履き物が足指を育てていた
- まずはここから。足指を広げる体操
- 横アーチを作る足指にぎり体操
- 100円ショップのクッションでできる足裏トレーニング
- 縦アーチも一緒に使えるようにする
- 立って行うと、実際の歩き方につながる
- 鼻緒つきサンダルは、足指を使う習慣づくりに向いている
- まとめ
- 追加の参考リンク
- FAQ
足指が弱いと、なぜ膝に負担がかかるのか
足指には、ただ前に進むためだけではなく、体を安定させる役割があります。地面をしっかりつかめないと、歩くたびに足元がわずかに不安定になります。その小さなぐらつきを膝が必死にカバーしようとして、余計な力が入りやすくなるんです。
研究でも、足指で地面をつかむ力が高い人ほど、歩行能力やバランス能力が高く、転倒リスクが低いことが知られています。つまり、足指は膝痛対策にも転倒予防にも大切ということです。
私自身、院で長く体をみてきて感じるのは、膝が痛い方ほど「足先の仕事量」が減っているということです。足指が動かない。横アーチが落ちている。すると踏ん張りが効かない。結果として膝にしわ寄せが来る。この流れは本当に多いです。
見落とされやすい横アーチの問題
足裏には大きく3つのアーチがあります。
- 内側の縦アーチ
- 外側の縦アーチ
- 前足部の横アーチ
よく知られているのは土踏まずですが、それだけではありません。今回特に大事なのが横アーチです。
横アーチは、足を前から見た時にかまぼこ型のように少し丸みを作り、親指の付け根と小指の付け根で支えながら、中央がわずかに持ち上がる形です。このアーチがあることで、衝撃を吸収し、前足部の安定性を保てます。
ところが足指が使えないと、この横アーチがつぶれやすくなります。すると人差し指の付け根あたりに体重が集中し、タコや魚の目ができやすくなります。ヒールをよく履く方や外反母趾がある方に多いのも、この仕組みと関係しています。
要するに、人差し指の付け根のタコや魚の目は、単なる足裏のトラブルではなく、足指が使えていませんよという体からのサインです。
昔の履き物が足指を育てていた
ここで意外と大事なのが、鼻緒のある履き物です。ぞうりや下駄、鼻緒つきサンダルのようなものですね。
こういう履き物は、歩く時に自然と足指を使いやすくなります。昔の日本人が特別に足指トレーニングをしていたわけではなくても、日常生活の中で足指を使い、横アーチを支える習慣があったと考えられます。
もちろん、鼻緒つきサンダルを履けばすぐ膝痛が治る、という単純な話ではありません。ただ、足指を使う感覚を取り戻すきっかけとしてはかなり優秀です。
私も久しぶりに鼻緒つきのサンダルを履くと、足裏にじわっと仕事をしている感じが出ます。人によっては少し足裏がつりそうになることもありますが、それだけ普段使えていなかったということでもあります。
まずはここから。足指を広げる体操
最初にやってほしいのは、足指をやわらかくすることです。足指は反らす動きが得意でも、曲げる動きが苦手な方がとても多いです。特に第2趾、第3趾が動かない方は珍しくありません。
やり方はシンプルです。
- 親指と小指を少し離すように広げる
- 人差し指、中指、薬指もやさしく動かす
- 上下に揺らすようにして1分ほどほぐす
膝が曲げにくい方は、無理な姿勢でやらなくて大丈夫です。座り方を工夫したり、体を少し傾けたりして、できる範囲で行ってください。痛くない程度で十分です。
横アーチを作る足指にぎり体操
次に、足指を前に曲げる動きと、横アーチを作るように握り込む動きを練習します。
イメージとしては、足の前側で水が少しくめるくらい、足裏にへこみができる感じです。タコができている方は、この部分がへこむどころか落ち込んでしまい、指が浮きやすくなっています。
ポイントは次の2つです。
- 足指を前に曲げる
- 親指側と小指側を少し寄せるように握り込む
最初は全然できなくても普通です。頑張りすぎると足がつるので、少しずつでかまいません。慣れてくると、足裏の使い方が立体的になってきます。
100円ショップのクッションでできる足裏トレーニング
ここで便利なのが、家具の角に貼る半円状のクッション材です。やわらかすぎず、硬すぎず、足指でつかむ練習にちょうどいいです。私もこういう身近なものを試しながら、続けやすい方法をよく探していますが、これはかなり使いやすいです。
使い方は床に置いて、その上に足の前側を乗せ、足指で握るようにするだけです。
クッション体操 横①
まずは足指の付け根の少し前にクッションを置きます。タオルギャザーに近いですが、立体物があるぶん、握る感覚がつかみやすいです。
足指でぐっとつかむ。これを1分。テレビの合間や家事の途中でもできます。
クッション体操 横②
次は母趾球のあたり、つまり親指の付け根付近に位置を少しずらします。場所が変わるだけで使う筋肉の感覚も変わります。
さらに少し後ろにずらしていくと、前足部全体の使い方が変わってきます。足裏のどこで支えているかを感じながら行うのがコツです。
縦アーチも一緒に使えるようにする
横アーチだけではなく、縦アーチとの連動も大切です。縦が落ちると横も落ちやすくなります。
クッションを足の外側、くるぶしの少し前あたりにくる位置で使い、同じように足で握る練習をします。この位置は縦アーチに関わる部分です。
もしクッションがなければ、綿棒のケースのような丸いものを使う方法もあります。ただし硬すぎると痛いことがあるので、最初はやわらかめがおすすめです。
立って行うと、実際の歩き方につながる
座っての練習に慣れたら、最後は立って行います。ここが大事です。
かかとから人差し指のラインを意識して、クッションに体重をのせながら踏み込んでいきます。人差し指がまっすぐ前に向く感覚を作りながら、足の力を床に伝える練習です。
この練習をすると、実際に立った時や歩いた時にどう体重が乗るかが分かりやすくなります。台所に置いておいて、湯が沸くまでの間にやる。洗面所に置いて、歯みがき中にやる。そういう形のほうが続きます。
続けられるセルフケアが一番強いです。頑張るより、置いておく。これは本当に大事です。
鼻緒つきサンダルは、足指を使う習慣づくりに向いている
家の中でいつものスリッパではなく、鼻緒つきのサンダルを使うのもおすすめです。鼻緒があるだけで、足指が自然に働きやすくなります。
特にこんな方には相性がいいです。
- 足指に力が入りにくい
- 歩くと足元がふらつく
- 膝に力が入りすぎる感じがある
- 転びそうになることが増えた
ただし、硬すぎる下駄のようなものは膝が悪い方には負担になることがあります。少しクッション性のあるタイプが安心です。
足元が安定すると、膝にかかる余計なねじれや踏ん張りも減ります。結果として、膝痛対策だけでなく転倒予防にもつながります。
膝のセルフケアを症状別に探したい方は、症状別セルフケアも参考にしてみてください。膝の内側の痛みや歩き方の悩みなど、関連する内容をまとめています。
ほかのケア方法も継続して知りたい方は、動画一覧も役立ちます。膝、腰、股関節など、体の使い方に関する内容を幅広くまとめています。
まとめ
膝の痛みがある時、膝だけを気にしていても変わりにくいことがあります。そんな時こそ、足裏と足指を見直してみてください。
特に大切なのは次の3点です。
- 人差し指の付け根のタコや魚の目を見逃さない
- 横アーチと縦アーチを支える足指を使えるようにする
- 鼻緒つきサンダルなどで日常的に足指を使う習慣を作る
足元が変わると、歩き方が変わります。歩き方が変わると、膝の負担も変わります。地味なようで、ここはかなり大事です。
追加の参考リンク
LINE友だち登録では、症状別にまとまった情報や予約案内を確認できます。
LINE施術予約から、施術の予約やお問い合わせも可能です。
さかとう整骨院公式サイトでは、院の情報をまとめています。
FAQ
足裏のタコや魚の目は本当に膝の痛みと関係ありますか
関係している可能性はあります。特に人差し指の付け根にタコや魚の目がある場合、横アーチが落ちて足指がうまく使えていないサインになっていることがあります。その状態だと歩行時の安定性が下がり、膝に余計な負担がかかりやすくなります。
外反母趾でもこの体操はしていいですか
痛みが強くなければ、無理のない範囲で行うのはよい方法です。外反母趾がある方は横アーチが崩れていることも多いため、足指を広げたり握ったりする練習は役立つことがあります。ただし痛みが強い場合は中止して、状態に応じた判断が必要です。
どれくらい続ければいいですか
1回で大きく変えるというより、毎日少しずつ続けるのが大切です。1分ずつでも十分です。歯みがき中や台所に立つ時間など、日常の流れに組み込むと続けやすくなります。
鼻緒つきサンダルなら何でもいいですか
硬すぎず、少しクッション性があるものがおすすめです。膝が悪い方が硬い下駄のような履き物を使うと負担になることがあります。家の中で使いやすく、足指で軽くつかめるものから始めるのが安心です。
膝が痛くて座ってやりにくい時はどうすればいいですか
無理に深く膝を曲げる必要はありません。体を少し傾けたり、楽な姿勢を選んだりしながら、できる範囲で行ってください。座位がつらい場合は、立ってクッションを踏む練習や鼻緒つきサンダルの活用から始めるのも一つの方法です。









