変形性膝関節症を進めないために大切なこと。膝だけを見ないのが改善の第一歩#L19

2026年05月13日

変形性膝関節症を進めないために大切なこと。膝だけを見ないのが改善の第一歩#L19

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膝が痛いと、どうしても膝そのものだけが悪いと思いがちです。

でも実際は、股関節、足首、歩き方、筋力バランス、体重、日常の使い方まで含めて見ないと、なかなか本当の原因にはたどり着きません。変形性膝関節症、半月板損傷、膝のねじれ感、足首の傾きなどが重なっているケースでは、なおさらです。

今回は、膝の相談を中心に、整骨院と整体院の選び方、レントゲンと痛みの関係、運動の考え方、ウォーキングやプールの使い分けまで、実際の相談内容をもとに整理してお伝えします。

目次

変形性膝関節症は「画像の結果」と「今の痛み」を分けて考える

まず大事なのはここです。

病院で「変形性膝関節症のレベル1と2の間ですね」と言われたり、「半月板が損傷しています」と言われたりすると、それがすべての原因のように感じてしまいます。でも、これはあくまで画像診断として見えている結果です。

もちろん、軟骨のすり減りや半月板の損傷が痛みに関係することはあります。ただし、画像で見えている変化と、今感じている症状が100%一致するとは限りません

レントゲンでは初期レベルでも、冷え、筋肉のねじれ感、ふくらはぎのやせ、足首の傾き、歩きにくさなど、症状が強く出ていることがあります。そういうときは、膝そのもの以外に原因が潜んでいる可能性を考えた方がいいです。

膝の不調は、股関節や足首から起きていることがある

膝は、体の真ん中にある中継地点みたいなものです。

上には股関節、下には足首があって、その間で負担を受けています。だから、膝に痛みが出ていても、実は問題のスタート地点が別のところにあることはよくあります。

  • 股関節の動きが悪くて膝がねじれている
  • 足首が内側や外側に傾いて膝にストレスがかかっている
  • 左右の筋力差で片側だけ負担が集中している
  • 歩き方の癖で膝が常に無理をしている

たとえば足首が内側に傾いているなら、その時点で膝にはストレスがかかります。でも「足首だけ直せばいい」とも限りません。なぜ足首が傾いたのかを見ていくと、股関節や骨盤の動きが関係していることもあります。

だから、膝だけマッサージして終わり、膝だけ電気を当てて終わりでは足りないことが多いんです。

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整骨院と整体院、どちらがいいのか

これはよく聞かれますが、正直に言うと名前だけでは決められません

整骨院がいい、整体院がいい、という話ではなくて、見るべきポイントはその先生がどこまで全体を評価してくれるかです。

選ぶときに大事なのは、こんな点です。

  • 膝だけでなく股関節、足首、姿勢、歩き方まで見てくれるか
  • 左右差や筋力低下を評価してくれるか
  • 今の症状に対して、なぜその施術をするのか説明があるか
  • 時間をかけて全体をチェックしてくれるか

一般的には、自費でしっかり時間を取ってくれるところの方が、全体評価は受けやすい傾向があります。もちろん例外はありますが、保険施術中心だと時間的に細かい評価まで難しいこともあります。

大切なのは、「何の看板を出しているか」ではなく、どういう考え方で体を見ているかです。

変形性膝関節症を進めないために大切なこと

変形性膝関節症を少しでも進めたくないなら、まず意識してほしいのは次の3つです。

1. 体重を増やしすぎない

膝は毎日の生活でずっと体重を受けています。体重が増えると、その分だけ膝の負担も増えます。極端な話ではなく、日常の積み重ねとしてこれはかなり大きいです。

2. 強すぎる負荷を避ける

痛みがある時期に、無理な登山や激しいスポーツを続けるのはおすすめしません。頑張ることと、無理をすることは別です。

3. できる範囲で運動を続ける

膝が悪いからといって、まったく動かないのもよくありません。筋力が落ちると、結局また膝に負担が集中します。大事なのは、やりすぎず、でも止めすぎないことです。

おすすめの運動はプールと水中歩行

膝に痛みがある人に比較的おすすめしやすいのが、プールでの運動です。

泳げなくても大丈夫です。水中ウォーキングだけでも十分意味があります。

  • 浮力があるので膝への負担が減る
  • 水圧で全身にほどよい刺激が入る
  • 股関節や膝を動かしやすい
  • 有酸素運動にもなる

半月板をできるだけ守りながら筋肉バランスを整えたい人にも、水中での歩行は相性がいいです。1時間ずっと頑張らなくてもかまいません。自分の状態に合わせて、休みながら続けるのが大事です。

インソールは合う人もいれば合わない人もいる

インソールについては、万能ではありません。

もともと先天的に脚長差があるなど、構造的な理由では必要になることもあります。ただ、もともと痛くなかったのに途中から痛みが出てきた場合は、何か別の原因があって、その結果としてバランスが崩れていることも多いです。

そのときに、60歳前後で無理にインソールで軸を修正しようとしても、かえってしんどくなることがあります。

実際、1年使っても改善しないケースもあります。そういう場合は「インソールが悪い」というより、アプローチが今の体に合っていない可能性を考えるべきです。

セルフケアはすぐ効く魔法ではなく、地道な積み重ね

セルフケアや体操について、やった翌日に変化が出ないと不安になる人は多いです。

でも、基本的にはそんなにすぐ変わるものではありません。膝の不調が長く続いているなら、改善にもある程度時間がかかります。

実際に、膝の体操を続けて1年半かけてほぼ改善したという声もあります。これは珍しいことではなく、むしろ自然な流れです。

手術をしても、その後にリハビリで半年、1年とかかるわけです。セルフケアも同じで、コツコツ続けることが前提です。

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ウォーキングは膝に悪いのか

「ウォーキングは危険」といった強い言い方を見かけることがありますが、これは半分正解で半分誤解されやすい話です。

ウォーキング自体が悪いわけではありません。問題は量と状態です。

  • 膝の状態が悪いのに長距離を歩きすぎる
  • 痛みを我慢して何万歩も歩く
  • フォームが崩れたまま続ける

こういうケースなら危険です。

一方で、5000歩から6000歩程度で、膝の状態がそこまで悪くないなら、一般的には大きな問題にならないことも多いです。大事なのは「ウォーキングは良い」「ウォーキングは悪い」とひとくくりにしないことです。

正座ができないとき、無理に正座は必要か

正座をすると痛い側と反対に傾いてしまう。こういう相談もよくあります。

この場合、膝がしっかり曲がっていない可能性があります。ただ、今の生活では正座が絶対必要な場面は昔より減っています。

なので、無理やり正座を完成させる必要はありません

ただし、膝を曲げる機能そのものは保っておいた方がいいです。正座を強行するのではなく、膝を少しずつ曲げるための体操や調整をしていく方が現実的です。

膝以外の相談に共通すること。肘、手のしびれ、お尻の痛みも全体で見る

この考え方は膝だけの話ではありません。

肘の痛み

重いものを持つと痛い、温めると少し楽になる。こういう肘の痛みでは、肘関節の複雑なねじれやはまり方が関係していることがあります。肘は曲げ伸ばしだけでなく、前腕の回内回外という動きもあるため、意外と繊細です。

手根管症候群やバネ指のあと

手の症状は、手首だけの問題に見えて、肩や肩甲骨、首の動きの悪さが背景にあることも多いです。手術後であっても、肩まわりの動きを改善しておくことは再発予防の意味でも大事です。

座るとお尻の骨が痛い

これはお尻の筋肉が落ちて、骨への当たりが強くなっているケースがあります。その場合は、お尻の筋肉をつけることが重要で、階段の上りや踏み台昇降が有効なことがあります。

つまり、痛い場所だけを追いかけるのではなく、その場所に負担が集まる体の使い方を見ていくことが必要なんです。

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「正解は一つじゃない」。人によって答えが違う理由

ここが一番大事かもしれません。

膝痛ひとつ取っても、年齢、体格、筋力、生活習慣、仕事、過去のケガ、気持ちの状態まで全部違います。だから、全員に同じ答えはありません。

ウォーキングが合う人もいれば、今は休んだ方がいい人もいる。インソールが助けになる人もいれば、逆に合わない人もいる。階段昇降がいい人もいれば、プールから始めた方がいい人もいる。

治療というのは、すごい技術で一発で全部治すことだけではありません。むしろ、何がエラーとして起きているのかを見つけて、その人に合う順番で整えていくことが大きな仕事です。

まとめ

変形性膝関節症を進めないために大切なのは、単に「膝を休ませる」ことではありません。

  • レントゲンの所見だけで判断しすぎない
  • 膝だけでなく股関節、足首、歩き方まで見る
  • 整骨院か整体院かより、全体を見てくれるかで選ぶ
  • 体重管理と過度な負荷の回避を意識する
  • 無理のない運動を継続する
  • 特にプールや水中歩行は取り入れやすい
  • セルフケアはすぐ結果を求めず、地道に続ける

膝が痛いから膝だけ。これは一見わかりやすいですが、改善が止まりやすい考え方でもあります。

本当に大切なのは、体全体を見て、今の自分に合ったやり方を見つけることです。

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FAQ

変形性膝関節症の初期なら改善は期待できますか?

初期から中等度の手前くらいであれば、まだ改善の余地は十分あります。体重管理、適切な運動、股関節や足首を含めた全体調整で変わっていく可能性があります。

整骨院と整体院はどちらを選べばいいですか?

名前よりも、中身が大事です。膝だけでなく、股関節、足首、歩き方、左右差まで丁寧に見てくれるところを選ぶのがおすすめです。

半月板を温存しながら筋力をつけるにはどうしたらいいですか?

膝への負担を抑えやすいプールや水中ウォーキングが取り入れやすい方法です。浮力があるので痛みが強い時期でも運動しやすくなります。

ウォーキングは膝に悪いですか?

一概には言えません。歩きすぎや痛みを我慢してのウォーキングは負担になりますが、状態に合った距離なら有効な運動になることもあります。

正座ができない場合は無理に練習した方がいいですか?

無理やり正座をする必要はありません。ただし、膝を曲げる機能は保っておいた方がいいので、無理のない範囲で可動域を保つ体操は大切です。

インソールは入れた方がいいですか?

合う人もいますが、全員に必要ではありません。特に後天的に出てきたバランスの崩れなら、原因を探して整える方が優先になることもあります。