【膝を壊す歩き方】ひざ痛の人がやってしまっている間違った歩き方と今すぐできる改善法#123

2025年11月19日

 

【膝を壊す歩き方】ひざ痛の人がやってしまっている間違った歩き方と今すぐできる改善法#123

こんにちは、さかとう整骨院(大阪 都島)の阪藤です。この記事では「膝を悪化させる歩き方」をテーマに、動画でお伝えした内容を分かりやすくまとめ、誰でもすぐにできるセルフチェックと改善方法を詳しく解説します。膝痛で悩む方、将来の変形性膝関節症を予防したい方へ、毎日の“歩き方”を変えるだけで負担を大きく減らせます。

目次

はじめに — 歩き方で膝にかかる負担は劇的に変わる

まず最初に知っておいてほしい事実があります。膝には歩くたびに体重の3倍〜5倍の力がかかると言われています。例えば体重60kgの方なら、1歩で約180kg以上の負荷が膝にかかる計算です。これが1日1万歩になると、膝にかかる累積負荷は1.8トン以上になります。

特に60代以降の女性は筋力や骨密度の低下でダメージを受けやすく、歩き方の「癖」が膝の寿命を縮めてしまいます。薬やサプリに頼る前に、まずは正しい歩き方を身につけることが重要です。

膝を壊す歩き方ベスト3

実際に多くの人が無意識にしてしまいがちな、膝に悪い歩き方を3つにまとめました。

1. 膝の向きとつま先(足先)が揃っていない

歩くときに「膝の向き」と「つま先の向き」がバラバラになっていると、膝の内側または外側に過剰な負担がかかります。膝が内側に入っているのに足先が外を向く(いわゆるニーイン・トゥアウト)は、膝の内側を痛めやすく、変形性膝関節症のリスクを高めます。逆に膝が外向きで足先が内向きになる極端なパターンも外側に負担がかかります。

2. 膝が伸びない(軽く曲がったまま)

立っている時や歩行中に膝が常に少し曲がっている人は要注意です。膝裏が硬まっているサインで、膝関節内部にかかる圧力が増えます。研究でも、膝が伸びないまま歩くと膝関節にかかる力が増すことが証明されています(2006年の研究など)。また、2022年の国内研究では、膝が伸びないと姿勢が前傾になり腰や背骨にも影響が及ぶと報告されています。

3. ドスンドスンと強い衝撃を繰り返す歩き方(いわゆる打ちつけ)

足を高く上げてドシンと着地するような歩き方は膝に強い衝撃を与えます。特にヒールなど硬い靴で歩くと、膝の内側にかかる負担が20〜30%増えるという研究結果(2001年の研究)もあります。内側は変形しやすい部分なので、衝撃の蓄積は変形性膝関節症のリスク上昇につながります。

セルフチェック:まずは自分の歩き方を客観視する

大きな鏡がなければスマホで動画を撮ってチェックしましょう。以下の3つを確認してください。

  1. 膝とつま先の向き:お皿(膝中央)と人差し指(つま先)が大体同じ方向を向いているか。

  2. 膝の伸び:横から見たときに膝がちゃんと伸びているか(膝裏の隙間が少ないか)。

  3. 着地音・衝撃:フローリングなどで裸足で歩いてみて、ドスンという音や衝撃が強くないか。

具体的な簡単チェック方法:

  • 赤いテープやマジックでお皿の中央とつま先の線を描き、鏡で歩行中にそれが揃っているか確認する(動画撮影がおすすめ)。

  • 椅子に座って片足を伸ばし、膝裏に隙間がどのくらいあるかを確認。指や拳が入るようなら伸びが足りません。

  • 床で裸足で数歩歩いてみて、衝撃音が響くかどうか確認する。

今すぐできる改善セルフケア(実践編)

ここからは動画と同様に、すぐに取り入れられるセルフケアを詳しく説明します。実践しやすい順に紹介します。

1)膝とつま先を揃える練習

基本的な立ち方:親指の付け根(母趾球)、小指の付け根、かかとの3点でバランスよく立つイメージを持ちましょう。お皿の向きとつま先の方向が一致することが肝心です。

やり方:

  1. 鏡の前で立ち、両膝とつま先の向きを確認。テープを貼ると分かりやすい。

  2. 軽くその場で足踏みをして、膝の向きと人差し指の向きが揃っているか意識する。

  3. 外側に体重が偏っている人は親指側でグッと踏み込む感覚を意識。膝で内側にねじ込むのではなく、足首から先を使って踏み込むイメージで。

  4. 信号待ちや横断歩道の短い距離で意識して10歩ほど練習する習慣をつける。

2)膝裏を伸ばす(タオル/500mlペットボトルを使った方法)

膝が伸びない人は膝裏(ハムストリングや関節包)が硬くなっていることが多いです。簡単な道具で毎日ケアできます。

用意するもの:バスタオルを折ったもの、または空の500mlペットボトル(ラベルをはがして中の飲み物を飲み、空気を少し入れて蓋を閉める)

やり方:

  1. 床に座り、伸ばしたい膝の下にタオルやペットボトルを入れる(お皿の下あたりに来るように)。

  2. その上に体重をかけるようにして「ぐーっと」押し付ける(ペットボトルを潰すイメージ)。

  3. 10秒キープ→緩めるを1セット。最初は5秒×複数回でも可。左右それぞれ行う。

ポイント:お皿周りの筋肉も使う感覚を意識すると太もものトレーニングにもなります。テレビを見ながらでも手軽に続けられます。

3)ドスンドスンをやめる — 衝撃を前に流す歩き方

着地の衝撃をそのまま膝で受け止めるのではなく、「前に転がす(コロリンと持っていく)」イメージで歩きましょう。歩行の基本は体の重心移動(右→左→右)です。

やり方:

  1. 姿勢を整え、膝はできるだけ伸ばした状態で少し前重心を意識します(骨盤から体重を前に押す感覚)。

  2. かかとからつくのではなく、足の外側→親指の付け根(母趾球)まで体重を移動させ、親指付け根でピークを迎えるイメージで。

  3. 親指付け根に来たら次の足を前に出す。着地の衝撃を前に転がすように流すことで膝への負担を軽減できます。

ポイント:地面に「ドスン」と着くのではなく、足裏全体で滑らかに体重移動させること。ヒールの高い硬い靴は衝撃を増やすので注意が必要です。

まとめ:今日からできる3つのポイント

  • お皿(膝)とつま先の向きを揃える(テープや鏡でセルフチェック)。

  • 膝を伸ばす(膝裏の柔軟性を高めるセルフケアを習慣化)。

  • 着地の衝撃を和らげ、親指付け根まで体重を移動させる滑らかな歩行を意識する。

これらを意識して歩くだけで、膝にかかる負担は大幅に減ります。薬やサプリに頼る前に、まず日常の歩き方を見直してみましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1:歩き方を直しても痛みが変わらない場合はどうすればいいですか?

A:まずは無理をせず、痛みが強い場合は医療機関や専門家の受診をおすすめします。この記事のセルフケアは軽度〜中等度の負担軽減を目的としています。痛みが強い、腫れや夜間痛がある場合は診断が必要です。

Q2:ヒールや硬い靴は絶対にダメですか?

A:必ずしも履いてはいけないわけではありませんが、長時間・頻繁に履くと膝への衝撃やアライメントに悪影響を及ぼす可能性があります。膝の調子が悪い期間は低めの柔らかい靴を選ぶのが無難です。

Q3:高齢で筋力が落ちている場合でも効果はありますか?

A:はい、歩き方の改善は筋力が少ない方でも効果が期待できます。むしろ筋力低下がある高齢者ほど、正しい体重移動や姿勢で負担を減らすことが重要です。急に負荷をかけず、少しずつ習慣化してください。

Q4:セルフチェックはどれくらいの頻度でやれば良いですか?

A:最初は毎日数分で構いません。信号待ちや買い物の合間など短時間で意識するだけでも効果が出ます。歩行練習は1回10歩程度から始め、慣れてきたら回数を増やしてください。

Q5:動画にある方法を全部やる時間がない場合、優先順位は?

A:優先順位は「膝とつま先を揃える」→「膝を伸ばす練習(ペットボトル)」→「着地の衝撃を流す歩き方」の順で取り組んでください。まずは一つずつ、習慣化することが大切です。

最後に

膝の痛みは日常の“歩き方”が大きく影響します。まずは鏡やスマホで自分の歩き方を客観視して、今回紹介した簡単なチェックとエクササイズを毎日の習慣にしてください。続けることで膝の負担は確実に減り、将来の変形性膝関節症リスクの低下にもつながります。

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