変形性関節症は治るの? 膝・股関節の痛みを「治せる状態」にする現実的なアプローチ#006
2026年01月6日

変形性関節症は治るの? 膝・股関節の痛みを「治せる状態」にする現実的なアプローチ#006

変形性関節症は年齢とともに関節の軟骨や骨がすり減り、形が変わってしまう状態です。骨の変形そのものを完全に戻すことは難しいですが、痛みを取り除き、日常生活を快適に過ごせる状態にすることは十分可能です。ここでは原因の整理、効果的な対策、日常でできる具体的なことをわかりやすくまとめます。
目次
変形性関節症とは何か
関節の軟骨が摩耗し、関節面の形が変わることで痛みや可動域制限が出る病態です。原因ははっきりしない場合もありますが、過去の骨折や捻挫、感染などがきっかけになることもあります。体重のかかりやすい下肢、特に股関節と膝に多く発生します。また、手の第一関節に現れるヘバーデン結節のように女性に多いタイプもあります。
「治る」の定義を整理する
ここで重要なのは「治る」という言葉の意味です。変形した骨や失われた軟骨が元の形に完全に戻ることは期待できません。しかし、次の状態は十分に達成可能です。
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痛みがほとんどなく日常生活が送れる
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歩行や階段の上り下りが楽になる
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手術を避けられる、あるいは手術後の回復が良好になる
つまり「骨の形を元に戻す」ことではなく、痛みを消す・機能を取り戻すことを目的に生活や治療を組み立てるのが現実的です。
骨の変形は元には戻らないが、痛みをなくすことはできる
最も効果が高い対策:まずは体重のコントロール
膝や股関節の負担は体重に大きく左右されます。わずか1kgの減量でも膝にかかる負荷が数倍になると言われており、階段の昇降時などの衝撃はさらに増します。文献や臨床知見では、1kgの体重減少で膝関節にかかる負担が3倍以上変わるという報告もあります。実感としては、500g〜1kgを減らすだけでも歩行や立ち上がりの楽さが変わることが多いです。
関節の負担を減らすもう一つの考え方:近隣関節の可動性を高める
関節は単体で動くものではなく、周囲の関節と連動します。膝がつらい場合は足首や股関節の動きを改善することで膝への負担が軽くなります。同様に股関節痛には膝や足首の柔軟性アップが有効です。
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足首の動きが硬いと膝が代償して過剰に動く
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股関節の動きが悪いと腰や膝に負担が移る
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局所だけでなく周辺の連動性を整えることが重要
リハビリと生活習慣の役割
治療としてのリハビリは大切です。しかし、リハビリがうまく進まない理由の多くは生活習慣が変わらないことにあります。体重管理ができていない、日常で同じ動作を繰り返す習慣がある、運動習慣がないなど、背景に原因があることが多いです。
リハビリと並行して以下を試してください。
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食事でカロリー管理を行い無理のない減量をする
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関節に優しい運動(ウォーキング、水中歩行、筋力トレーニング)を始める
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足首や股関節のストレッチを日常に取り入れる
人工関節(置換術)は最後の手段
重度の痛みや変形が進行し、日常生活に支障が出る場合は人工関節置換術が選択されることがあります。ただし、手術後の回復や歩行能力は手術前の体重や筋力、リハビリの取り組みに大きく影響されます。体重がコントロールできないままだと術後でも期待通りの改善が得られにくくなります。
すぐにできるセルフケア(簡単な提案)
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まずは体重を500gでも減らすことを目標にする
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毎日10分でも足首・股関節のストレッチを行う
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座りっぱなしを避け、こまめに体勢を変える
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筋力トレーニングは膝周りだけでなく股関節や足首も含める
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痛みが強いときは無理をせず、専門家に相談する
小さな変化を積み重ねることで、動きやすさが戻り、さらに運動量が増えて良いサイクルに入ることが多いです。
まとめ
変形性関節症そのものの「形」を完全に戻す治療は現状難しいですが、痛みをなくし生活の質を上げることは十分可能です。最も効果があるのは体重コントロールと周辺関節の可動性改善、そして継続的なリハビリと生活習慣の見直しです。小さな一歩を続けることが結果を生みます。必要ならば専門の治療院や医療機関に相談して、あなたに合った計画を立てましょう。
よくある質問
変形した軟骨や骨は元に戻りますか?
変形した骨や減った軟骨を元の状態に完全に戻すのは難しいです。ただし、痛みを抑え機能を改善することは可能で、生活の質を十分に回復できます。
体重はどれくらい減らせば効果が出ますか?
実感としては500g〜1kgの減少でも負担が軽くなることが多いです。継続的に減らしていくことでより大きな効果が期待できます。
運動はしても大丈夫ですか?
痛みの程度によりますが、関節に優しい運動(ウォーキング、水中運動、軽い筋トレ)は推奨されます。痛みが強いときは無理をせず、専門家に相談してください。
手術は必ず必要ですか?
すべての人が手術を必要とするわけではありません。リハビリや生活改善で痛みが軽減するケースも多く、人工関節は最終的な選択肢として検討されます。









